泣いて笑ってよ一等星

僕の歌を笑わないで (twitter @tktknhs )

2/23 もしも塾 昼公演の話

 

正直もしも塾は応募すらしていなかった。25日から入院するし、と思っていたのだけれど、想像以上に家族が軽くOKを出してくれたのでチケットをお譲り頂き(正確には交換なのだが)、2年ぶりサンケイホールブリーゼへ向かった。

 

2年ぶりにブリーゼに入ってその狭さに戦き、少し泣きそうになった。開演30分前に席について泣きそうになっている女、ホラーである。隣にいたら引くだろうにチケットを譲ってくださった方は初対面にも関わらず優しくしてくれた。本当にありがとうございました。

 

だんだんと音楽が大きくなっていって、暗転して、次にステージに光が当たった時には村上くんがそこに立っていた。ハゲヅラを被って、だるだるのシャツを着て、うさぎちゃんのアップリケがついたズボンに、安そうなサンダルを履いた村上くん。割かし早口なのにするすると言葉が入ってくる。十五祭ぶりに見る・聞く村上くんのことを、開始30秒ですき……と思った。

 

そして関西ジュニアたちが呼び込まれ、勢いよく出てくる。わたしも、連れてきてくれた方もAぇ!groupが好きなのだけれど、この公演にAぇくんの姿はなかった。が、斗亜が可愛くて全てを許したし、丈一郎の私服が最高だったので天を仰いだ。

 

もしも塾 2/23 昼公演のキーパーソンは間違いなく、小柴陸くんと言えよう。わたしはその小柴くんの人となりをあまり知らずに居たのだが、その後でてきた八乙女くんの口から「今日出演するメンバーの中で1番ふざける子」ということをその時点で知ることが出来た。

 

前日2/22の鶴の恩返しが大コケだった、という話からの2/23の1演目めも鶴の恩返しであることが発表され、前日その鶴の恩返しに出ていた大西プロが崩れ落ちた。多分もうこの時点で小柴くんは戦々恐々としていたのだと思う。そして自分が主役の「つる」を引いてしまったことで更にかかってしまったのだと思う。

 

① 鶴の恩返し

もう初っ端から意味が分からんかった。鶴は罠にかかったのではなく刑務所にいるし(罪はピンポンダッシュ)、通りかかったお父さん(リオン)は助けてくれない。村上くんも終わりに言っていたのだけれど、この時点で物語は崩壊に向かっていた。刑務所の鶴はここで脱獄する。

その頃とある家では子どもたち(八乙女・嶋﨑)がその脱獄のニュースを見ており、子どもたちの元に母の丈子がおにぎり(鶴の翼の小道具)を作った持ってくる。このおにぎりが後々めちゃくちゃ大きな働きをする。

そんな一家の元へ脱獄した鶴がやって来て、怪しさMAXではあるがひとまず家に置くことにした一家。途中で警察官(大西)が来たりするがどうにかこうにかなんとかする。小柴鶴が別室に行くので絶対開けないでくださいね!と別室の扉を開けた瞬間「助けてください!左腕をおにぎりにされたんです!」と叫ぶ大西鶴登場。小柴鶴は僕が治します!と放ち、2人で別室へ。めちゃくちゃいい流れになる。

丈子への疑惑はあるものの、ひとまず寝ようとした一家の元に再び警官が。絶対絶命の小柴鶴を救ったのは大西鶴。小柴鶴を乗せて飛び立っていくのでした。(丈子「これは恩返しなのか?」)

その後、その家に小柴鶴がピンポンダッシュ。警官がそこに「確保ー!!!」と登場して話は終了した。

 

個人的に終わり方は綺麗だったように思える。それと大西プロが働きまくり。小柴鶴が家族に恩返しするのではなく、大西鶴が小柴鶴に恩返しする流れにしたのはさすおに(さすが大西プロ)である。

 

 

鶴の恩返しでビビり倒してしまった小柴くん。2演目めの桃太郎の配役決めで小柴くんから「桃太郎はヤダ!桃太郎はヤダ!」的な、スリザリンを頑なに嫌がるポッターみたいな空気を感じとった。

CEOの提案により配役札をステージに置いて、ひとりひとりが取りに行くというシステムにしたのだが、運命とは残酷で小柴桃太郎が爆誕。鬼ジャン(赤鬼決めじゃんけん)では大内赤鬼が爆誕する。CEOは桃太郎と赤鬼のキャストを指しながら鶴の恩返しを思い出し困ったように笑っていたのだが、その通り、困ったことになる。

 

② 桃太郎

大西おばあが川で洗濯をしていると、川から桃が流れて来た訳ではなく、桃のふりをしている妖精さんが流れてくる。大西おばあは桃を拾い上げ、大内おじいが桃を切ると中から妖精さんが現れる。大西おばあは妖精さんに「ラプンツェル」と名付け、暗転した所でCEOからの「やり直してください」という天の声。村上CEOは許さなかった。前回の桃太郎を忘れたのか。変に味付けすると後半厳しいぞ。そんな優しさだと思う。

やり直し版の桃太郎は、とてもオーソドックスな桃太郎だった。大西おばあはしっかり桃太郎と名付けた。暗転後、再び小柴桃太郎が動き出す。そう、前の鶴の恩返しをオマージュしたのか、おばあとおじいに虐げられている設定にしたのだ。しかし大西プロは許さない。小柴桃太郎のやろうとしていることをことごとく跳ね返した。プロ、めちゃくちゃ押しが強い。折れた小柴桃太郎は渋々鬼ヶ島へと出発するのだった。

小柴桃太郎は道中、斗亜わんこ(MVP)と出会う。じゃがいもを転がしながらやってきた斗亜わんこはオラオラ系の犬で、小柴桃太郎を尻に敷く。小柴桃太郎に「ヘタレ」というキャラがついた。

続いてやってきた八乙女モンキーは、小柴桃太郎にタメ口をきく。斗亜わんこはそれを許さず「お前何桃太郎さんにタメ口きいてんねん」斗亜わんこは強かった。そして斗亜わんこさんの犬猿の仲って言うやろ…」痺れました。世界は斗亜に笑いかけろと思った。

最後にやってきたチャラ男の丈キジ。ケープを振りまき自分でむせる。丈キジは大手焼き鳥チェーンの店長である。黄色い看板が目印のあのお店「キジ貴族」。キジ貴族店長の丈キジはなかなか鬼ヶ島についてきてくれない。いやや!行かない!俺がいないと回らへん!と言う丈キジに斗亜わんこ(MVP)は「ワンチーム!」と人差し指を天に掲げる。八乙女モンキー「ワンチーム!」小柴桃太郎「ワンチーム!」そして丈キジは渋々「…ワンチーム」なんやかんやでまとまった桃太郎一行は鬼ヶ島へ向かうことになるのだった。

もうここからは訳が分からん。どうレポしたらいいのか分からない。鬼ヶ島へ向かう船はデジチケで席が決まるし、赤鬼は船にいた。にっちもさっちも行かなくなった時、斗亜わんこの「鬼を…増やしましょう…!」という言葉を受けて「少々お待ちくださいませ!」と駆け出す大西プロの背中の頼もしいこと。ビビってもう何もしたくない小柴桃太郎(気持ちはわかる)どうにかこうにか時間を稼ごうと「ポワンポワンポワンポワ〜ン」と回想シーンを重ねる丈キジ。そんな丈キジと何度も何度も何度もアイコンタクトを重ねる八乙女モンキー。小柴桃太郎も何度か回想に逃げ、純真な大内赤鬼は出てきては「まだです〜!!!!!と大西プロに裏へ戻されていた。結局タイムアップになったのだが、ドタバタ感はめちゃくちゃ笑った。ただ、全てが崩壊していた。

 

村上CEO「2020年、2月23日。小柴は死にました。明日がお前の誕生日や」

f:id:YrgRrt:20200229123014j:image

見てるわたしはもうこの気分。おめでとう、おめでとうって思った。どうにかしてチケット代を返金したいという村上CEOであったが、気にしないで欲しい。わたしはただただ、小柴くんが美味しいご飯を食べてあったかいお布団で眠って欲しかった。

 

わたしはデビュー組は関ジャニ、関ジュだとAぇのオタクなので、八乙女くんや斗亜のポテンシャルも、丈りゅちぇの力量も全く知らないまま行ったわけですが本当に素晴らしい。世界は斗亜に笑いかけてほしいし、八乙女くんと丈くんはほとんど絡みがなかっただろうにアイコンタクトひとつで世界を立て直そうとしてたし、りゅちぇはほんと、なんていい子なのかと…。

 

2020/2/23 もしも塾昼公演、はちゃめちゃでしたが、確実にわたしが見てよかった公演のひとつです。みんな頑張っていた。すごいと思う。またこのメンバーでリベンジして欲しいです。個人的感想ですが!おわり!

 

 

2020.2.29